2011年9月21日水曜日

旅館サポーター制度「種プロジェクト」

 

東日本大震災復興支援施策の1つ、旅館サポーター制度「種プロジェクト」をご存じだろうか? 最近では、女性ファッション誌の「本当に価値ある10万円の使い方」と題された特集にも登場するなど、各所で話題を呼んでいる。

 

http://save-ryokan.net/

 

「種プロジェクト」とは、富山在住のグラフィックデザイナー・丹羽尚彦氏が、東日本大震災で被災した宿を支援しようと立ち上げたプロジェクト。宿を支援する“サポーター”が、未来に宿泊する際の料金の一部(1口5000円)を宿へ前払いし、未来の宿泊の約束をするという取り組みだ。

http://save-ryokan.net/object/2011/04/post-1.html


丹羽氏は以前から親交のあった被災地の宿主たちに見舞いの電話を掛けたところ、「地震や津波による建物の被害よりも、キャンセル等によりお客さんが来ないことが一番つらい」という声を聞き、何かできないかと考えてこの企画を思い付いた。ヒントになったのは、震災前から進められている、宮城県大崎市の鳴子地区で展開中の「米プロジェクト」。

 

同地区で米作りをする小規模農家を支えるプロジェクトで、サポーターは市場価格より若干高い金額で同地区の米を買い、差額をプロジェクトの事務経費や保管料、米作りの支援のほか、若者の農業支援などに当てて将来の農家育成などに役立てている。「少し高くてもいいので、本当にいいものを購入したい」というサポーターから好評を得ている。

 

saveryokan

 

 

「種プロジェクト」は8月4日に立ちあがったばかりだが、現在5軒の旅館が登録されており、半月で100人弱のサポーターを集めるまでに成長。「すでにサポーターの方が宿に泊まり、帰りにまたサポーターになっていただくという、リピート効果が生まれています」と、“サポーターのリピーター”といううれしい反応も生まれている。


反面、PR面に関しては問題を抱えており、これまではちらしを各地の観光協会に置くだけで精一杯だった。「もっとサポートしたい!」「サポーターになりたいが、サポートしたい宿が登録されていない」などの声も上がっており、今後、目標の100軒を目指して、丹羽氏は宿の登録数を増やしていく考えだ。1軒1軒、宿に手紙を出してプロジェクト参加を促すという草の根活動と共に、twitterやFacebook等を利用し、口コミによる波及効果も狙っていくという。

 

 

 


「自分もそうだったんですが、これまでお得感だけで宿を選んで旅をしていた人が多いと思います。

この企画によって、『この宿が好きだから、泊まりたい』『この宿にまた泊まりたいから、応援したい』『この地域が好きだから、力になりたい』という気持ちで宿を選んで旅をすると、今までとは全然違う旅が見付けられると思います」とアピールする丹羽さん。

これからも「宿とお客さんの心の距離が縮まる活動」と自負するこのプロジェクトに精力的に取り組んでいく構えだ。【東京ウォーカー】

2011年9月11日日曜日

阪急電車&プリトヨ、Blu-ray(ブルーレイ)&DVDの発売決定!

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『日経トレンディ』2011年10月号 に、東京・名古屋・大阪でやっぱり違った売れ筋商品、という記事が掲載されている。→ 日経 TRENDY (トレンディ) 2011年 10月号 [雑誌] http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100331/1031367/

その中で「"大阪"映画が連続ヒット」とあり「関西人の"うちらの映画"意識を掘り起こす」として2作品が紹介されていた。

・ともに東宝配給の成功例である。

 

『阪急電車 片道15分の奇跡』は 阪急電車になじみのある関西でまず集客し、その後、誰にでも起こる話として全国にアピールする
という方向で、阪急電鉄と関西テレビ、読売テレビに出資させ、特に阪急電鉄のバックアップが強く効いたという。結果、興収11億円。

全国83スクリーンだがうち興収の70%を関西エリアが占めることになったという。通常の映画の場合、関西の割合は25%ということで、これはかなりご当地寄りとなっている。


宣伝効果が高まるように、上映する映画館を選び抜いた。関西ローカルの民放番組を見ていて、かつ電車を利用する人こそ最も狙い目と考え、民放2局の電波が届く範囲内で、阪急電鉄はもちろん近鉄など他社の鉄道でも、駅から歩いて5分以内の場所にある映画館を優先的に選んだのだ。


と戦略的。東宝と縁の深い阪急電鉄だが、今まで映画に出資したことがなかった、ということで、初物を大々的に告知したがゆえの結果ともいえるだろう。ただし手法は特殊すぎるので、この手は何度も使えないし応用もしづらい。しかしだからこそ余計に、このヒットは賞賛されるべきであると思うが。

 


・一方は『プリンセス トヨトミ』である。興収15億円、全国277スクリーンで関西の興収割合は37%。ヒットと言えるのか、ご当地効果をプラスと見るべきか微妙だが、通常の映画との差分12%を差し引けば13億円規模の映画ということで、まぁそれなりの意味はあったのだろう。あえて大阪を前面に出さず、というが、東京の人間からすればあれは大阪の映画にしか見えない。とはいえ『阪急電車』は見る理由を見いだせなかったが、こちらは見に行ったので巧かったといえばそうなのだろう。

 

・両作品とも、書店員を招いた試写会を頻繁に行ったという。結果、『阪急電車』は映画化前の75万部から100万部に、『プリンセス トヨトミ』は10万部から70万部に、部数が押し上がったという。後者の場合、確かに、映画を見て、原作もこんなものなの?まさかねぇ・・・ということで、原作を読んでみようかという気になったのは確かである。

 

・ご当地映画はヒットする。ただし、頻繁では飽きられる。内容もそれなりでないと次の施策に悪影響を及ぼす。結構な毒薬ではあるのだ。試みたのが東宝で、映画界にとっては良かったともいえるだろう。内容の伴わない小手先のみのマーケティングでこのあたりをやられると、業界としては疲弊してしまう 。

http://eigakan-blog.seesaa.net/article/225151832.html
「映画館ブログ」さんより

 

 

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☆「プリンセス トヨトミ」 Blu-rayプレミアム・エディション
2011年11月16日発売
http://www.shinseido.co.jp/eiga/hoga/toyotomi.html

☆「阪急電車片道15分の奇跡」Blu-ray(ブルーレイ)&DVDの発売が決定!
発売日は10月28日!!
http://www.hankyu.co.jp/movie/news/20110819_8141/