「阪急電車」、沖縄国際映画祭で2冠
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震被災者の皆さまに、心からお見舞い申し上げます。
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第3回沖縄国際映画祭は3月27日、「阪急電車 片道15分の奇跡」が“Peace部門”海人賞グランプリと、 審査員特別賞ゴールデンシーサー賞の2部門を受賞し、幕を閉じた。
メイン会場となる宜野湾・沖縄コンベンションセンターで行われたクロージングセレモニーで各賞が発表され、 “Laugh部門”海人賞グランプリは、タイ映画「A Crazy Little Thing Called Love」が戴冠した。
東日本大震災を受け、「Yell, Laugh&Peace」というスローガンのもとチャリティに主軸を移して開催された同映画祭。18日からスタートしたカウントダウンイベントを皮切りに、10日間にわたり多くの映画監督、俳優、吉本興業所属のお笑い芸人が募金活動を行った。26日には人気アイドルグループ「AKB48」の主要メンバー12人が同映画祭入り。無料トークショー、チャリティライブを敢行したほか、約20分間に及び募金を呼びかけた。
「阪急電車」の重松圭一チーフプロデューサーは、「今、必要とされているのは大きな幸せじゃないと思う。目の前にある幸せすらかなわない人がいるなかで、映画で描かれる小さな幸せをいろんな人に届けていきたい」と東日本大震災の被災者へ語りかけた。
イ・ヨングァン審査委員長は、「満場一致で決まった。作品性が素晴らしいし、モチーフも良かった」と絶賛。そして、「日本の皆さんの気持ちを韓国へ持ち帰り、皆に伝えていきたいと思います」と総括した。
同映画祭の大崎洋実行委員長は、「第3回はずっと北風が吹いていた。
願わくば北風に乗って、東北へ私たちの願いが届けられればと思っています。人と人のつながり、人と自然のつながりがいつまでも続きますように。そして、希望の笑い声、歌声がいつまでもありますように」と締め括った。
また、笑いにこだわった短編映像に特化したWorld Wide LaughグランプリはTBS「あらびき団」の「BALLOON MAN the CHALLENGE」、JIMOT CM COMPETITIONグランプリは沖縄県の鈴木雅子さんが栄冠に輝いた。
『阪急電車 片道15分の奇跡』は、宝塚から西宮北口まで片道15分間のローカル線・阪急今津線の電車内に乗り合わせた人々の交流を描いたハートウォーミングムービー。関西では4月23日より先行公開され、4月29日より全国公開される。
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「阪急電車 片道15分の奇跡 OFFICIAL FILM BOOK」 発売日: 2011/4/2
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http://www.hankyu.co.jp/movie/news/20110325_5617/