「阪急電車」宝塚大劇場で史上初試写会
中谷美紀が主演する映画「阪急電車 片道15分の奇跡」の完成披露試写会が、3月30日に兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で開かれることが22日、都内で開かれた完成報告会見で発表された。
宝塚歌劇団の本拠地である同所で映画イベントが開かれるのは、1924年に開設して以来87年間で初めて。
同作は、兵庫県を走る阪急電鉄今津線の車内の乗客が繰り広げる小さな奇跡を描く。終点の宝塚駅付近に同劇場があり、歌劇団や、配給の東宝が阪急阪神グループに属することから試写会実現に至った。
婚約者を同僚に寝取られ、純白のドレスで元婚約者の結婚式にあだ討ちに行く女・翔子を演じた中谷は「最初に台本を読んだときには「なんて非常識なんだろう」と思ったんですが、これって多くの女性がもし、恋人を寝取られたりして、うらむような気持ちになったときに“本当はしてみたいけれど、絶対にできない”こと。
私はこの役を通じて、この職業に与えられた意味がようやくわかった気がします。お客様が日常生活でできないようなことを、代わりにするのが私の仕事なのかな、と思いました」とコメント。
兵庫県出身の戸田は「6年半ぶりぐらいに阪急電車に乗ったので、懐かしくて、阪急電車の独特の空気感に落ち着きました。中谷さんは昔から憧れの女優さんのひとりで、これからもついて行きたい。
よろしくお願いいたします」と、中谷と互いに頭を下げ、報道陣の笑いを誘った。
また、宮本は「この映画が非常に後味のいい、幸せになることは間違いない」
南は「半径5メートルぐらいの身近で小さな幸せをみつけるきっかけになる映画になると信じています」と語り
芦田は「(自身が演じた)亜美ちゃんはとても元気な女の子で、私に似ていて演じやすかったです。あと、犬と撮影するシーンが多かったので、私も犬を飼ってみたいと思いました」と笑顔を見せた。
メガホンをとったのは、本作が監督デビューとなる三宅喜重。
「阪急電車さんにご協力いただいて、実際のホームを使って撮影しましたが、電車が5分とか10分置きにホームに入ってくるし、向かいのホームを撮影している時に、たまたま手前の車両が早く着いてしまったりと、ほとんどリハーサルもできず、NGも出せない状況でした。
キャストの皆さんが一番大変だったと思います」と、撮影を振り返りながら苦労を語った。
そんな撮影について中谷は、「あずき色の車両がとてもエレガントで、中のシートもベルベットの抹茶色で素敵でした。ところが撮影中は、お昼ごはん抜きだった。それだけ言わせてください」と、時間のない中での撮影の苦労を微笑みを浮かべながら振り返った。
また作品にちなみ、電車での思い出についての質問が挙がると、戸田は「この作品の撮影のために東京から大阪に向かう新幹線に乗ったら、私の席にサラリーマン風の男性が座っていて、名古屋まで一緒に楽しくお話をしました。たまたまその人がその時見ていたDVDは、私の出ている映画で『女優さんに似てませんか?』と聞かれましたが、『よく言われるんですよ。全然違います』と答えました」いうエピソードを披露し、中谷ら共演者たちを驚かせていた。
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☆阪急交通社では、4月23日(土)関西先行ロードショー、4月29日(金)から全国東宝系劇場で公開予定の映画「阪急電車 片道15分の奇跡」の試写会を国内4都市で開催し、合計で1250名をご招待します。
→ http://www.hankyu-travel.com/news/hankyu/
2011年3月31日(木)当日消印有効
なお、当選者は招待状の発送をもって発表にかえさせていただきます。
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